日々精進。第九期

2002年1月15日放送ROUND65〜2002年3月26日ROUND75

ROUND65:鴨川軍団の夏
1/15(火)

千堂:「幕の内とやらせい。」
一歩:「まだ、試合が終わってない気がするんです。」
千堂vs佐伯戦で始まった今回。千堂さんは以前にも増して強くなっていました。
それもこれも、やはり一歩との納得のゆかない一戦が尾を引いているため。
どうしても幕の内を倒さなければ、本当の意味でのチャンピオンにはなれない、
千堂はそういう思いをぶつけて、ここまで強くなったわけです。

さて、一方一歩の方も同じような気持ちでいました。まだ、あの戦いは終わっていないんだ、と。
その気持ちを十分に汲んでか、会長も決意を固めた模様。

鴨川軍団は恒例の夏合宿へ。いやはや、今年は山でした。そしてなんとペンション義男!!
なんて男気のあるネーミングなんや!!(爆)猫田さんの登場です。鴨川会長とは昔ライバルだった仲。
一見するとほのぼの隠居おじいさんなのですが、そのお茶目さの裏にはまだまだ現役の頃の鋭い腕も健在でした。
出会い頭の一発、あれはかっこよかったなァ(笑)。
源ちゃん、猫ちゃんと呼び合う仲もなんだかほほえましいです。

猫ちゃんみたいなおじいちゃん欲しいっすねェ^^。さあ、みんな練習だ練習だ!!

ROUND66:鷹村さんの涙
1/22(火)

一歩:『分かる。僕だって千堂さんとあれで終わりだとは思えない。終わってない。』
鷹村:『倒れろ倒れろ倒れろ倒れろ倒れろ倒れろ倒れろ倒れろ倒れろ倒れろ
倒れろ倒れろ倒れろ倒れろーーーーーー!!』
鷹村:「ちきしょう、こんな姿になっちまって…。
こんなことになるなら 俺がとどめ刺しときゃよかったよぉ!」
猫田:『頑張れ――鴨川軍団。』
手数を倍に増やす方法は、というフリで引っ張った先週からの引き続き、 合宿後編です。
ありていに言えばフェイントなんですが、それも殺気のこもったフェイントとなると、
一筋縄では行かない。しかし、これほど効く技もない。身につけたら確かに手数は倍なのです。
そこで源ちゃん猫ちゃん昔話突入。やああー!!若い!髪の毛ある!そしてかっこいい!!!
鴨川会長も猫田さんも、ナイスガイじゃないですか。
戦後だなんて思えない美男子ぶりだよ。うはーー(笑)。

5戦中一度引き分けてしまった二人には、今だお互い納得行かないしこりが 残ってしまっています。
それを自分と千堂に重ねる一歩。まだ、終わっていないんだ、と。

さて、今回のサブタイトルの「鷹村さんの涙」、一体どこで出てくるのやら と思っていたら。
なんとあなた、驚きです。ヤツは本気で熊倒しよった〜〜〜〜〜!!!
あんた人間じゃないよ!うへぇええ。しかも小熊にほだされて とどめ刺さないし。
そのあと鍋にされてしまった熊を哀れんで涙流しよるし!!さいっこう。鷹村万歳。
セブン〜セブン〜セブン〜セブン〜♪あんたウルトラだよ!マジで。惚れなおしました。

最後に、猫田さんの激励の言葉を。一緒に過ごしたのはたった1週間だったけど。
とても充実した1週間だったのでしょう。頑張れ、鴨川軍団。

ROUND67:動き出す鴨川ジム
1/29(火)

千堂:「眼中にないゆうたやろ。しっとるだけで対策なんかやってへん。
わいがやったのは幕之内一歩を倒すためだけの練習や。」
会長:「おい、聞いとるのか?」

鷹村:「聞こえてるよ!……ちゃんとな。」
飯村:『でも気になるわね。横にいる小さな選手。知ってるわ、フェザー級 の幕之内一歩。
伊達英二に負けたときとは体つきが別人。いえ、別人になり かけているところよ。
面白い素材にめぐり会えたのかもしれないわね。』
木村:『でもよぉ、それじゃ困るんだよ。』

青木:『流れてもらっちゃぁ。もう盛り上がっちまってんだからよォ!』

木村:『絶対あの人は持ってくる。』

青木:『鴨川ジムに!』

木村・青木:『世界チャンピオンベルトを!!』
鷹村:「悪いが今回は無理だ。俺様という強烈な光の前になす術もなく 影になってしまうだろう。
今回は俺様が入場しただけでホールが揺れる。 それほどインパクトのあることをやってみせる!」
今回は何やら盛りだくさんの回でしたね。新キャラが2名。
藤井ちゃんの部下で、女性記者の飯村真理ちゃんと、フェザー級4位の 茂田。
茂田、なんだかちゃらいっすねぇ。多分千堂相手にそこそこ健闘するも 歯がたたずってところではなかろうか。
真理ちゃんはなんだか自分に似てて(容貌ではなく、なんとなく性格とか)
かわいくねぇと思いながらも親近感感じずにはいられませんでした。
一歩の秘めた才能を見ぬく眼力もなかなかのもの。これから藤井ちゃん以上に(笑)活躍して欲しいですね。
いや、もちろん藤井ちゃんも大好きですよo(^-^)o

さて、盛りだくさんといえば、千堂さんも忘れちゃいけませんぜ。
電話の向こうではありますが、ちゃきちゃきの千堂節炸裂。
バリバリ音させて手足の重り(名前忘れた)はがさんといてー。 こわいわー。
そしてさすがなにわの商人、ちゃっかりチケット代 とる気です。一歩から(爆笑)。

猫ちゃんも再登場。もうしばらく出ては来ないんだろうと思いきや、 鷹村さんの熊殺し
(正確にはKOしただけであり、殺したのは猫ちゃん) を新聞にリークするわ、
後楽園に何やら怪しげな荷物持参で応援に 表れるわ、一瞬足りとも視聴者を落ちつかせてくれません。
最高っすよね。まああの荷物の中身、言わずとも予想できますが……。

木村と青木の台詞回しは、こないだの番外編を引きずった形といいますか。
モノローグで二人の台詞をつなげて、最後に一緒にしゃべる、という。
鷹村さんへの期待がこめられた、いい台詞です。
てことで!なんと世界王者への挑戦権が得られるかも、という すばらしい情報がもたらされました。引き締まる精神。
無言の気合。男鷹村、さすがです。て言うかあそこまでまじめにしてると 鷹村さんじゃないみたいです。
うう、黙ってれば惚れる人No.1ですよ、貴方。
「インパクトのあること」とやら、楽しみでなりませんね(* ̄ワ ̄*)。

ROUND68:会長の危機
2/5(火)

青木:「やられたぁ!」

木村:「もう俺たちの試合覚えてるやつァいねェ。」
猫田:「左を制する者は、世界を制す。」

一歩:『左一本というのは、世界へのアピール!!』
久美:「じゃあ、あたしが頼んだら、サイン、して、くれますか?」

一歩:「僕のですか?あ、サインて言っても、名前書くだけだし……」

久美:「いいんです、それで。約束ですよ?」 『やったぁ、女の子じゃあたしが第一号だ♪』
久美:『毎日毎日つらい練習を繰り返して、その挙句に痛い思いして。 給料だって良くないし、
そんなに魅力があるのかな、ボクシングって。 私には、まだまだ分からない事があるなァ。』
飯村:「あ、そうだ。ここにあなたのサインくれる?」
久美:『ええ!?』
飯村:「もしかしたら大物になるかもしれないものね。初期のサインて 貴重だわ。」
一歩:「そんな大げさなものじゃないですよ。」
久美:『そうよ幕之内さん。お願い、断って!』
飯村:「そんなこといわずに、さらさら書いてよ。ね?」
一歩:「そ・そうですか?」
久美:『約束したじゃない、男らしく断って!』
一歩:「やっぱりいいですよ」
久美:『あー、さすが幕之内さん!』
飯村:「照れることないじゃない。」
久美:『ちょっと、しつこいんじゃないの!?』
一歩:「やっぱり、改めて書くとなると照れますよ。」
久美:『ダメーーー断ってえぇーーー』
一歩:「こうゆうの、慣れてないし。」
久美:『ダメーーーダメエェエエ』
一歩:「こんな感じなんですけど」
飯村:「ありがとう。」
一歩:「いやぁーへへへ」
前半は木村、青木、鷹村のファイトでした。木村さんも青木さんも快勝で、 最高にかっこ良かったんですが、
それを上回るインパクトでもって、鷹村さんがおいしいところをもっていってしまいました。
青木さんと木村さんのセリフが胸に染み入りますねェ(笑)。 しかし熊の毛皮。熊コス?(違)
まぁ先週からそれとなくわかってはいましたが、やっぱ鷹村さんだからこそ、すごいはまる。
胸の傷も勲章ですね!相手もビビルし、いい戦いを経験しました(熊と)。

ファイトは打って変わっておおまじめに。いつもの派手さがないと思ったら、 なんと左手一本で挑戦者をKO!
背筋にぞくぞくっときました。 なんだろう、このかっこよさ。鷹村さんがやると、マジでかっこいい。
鷹村だから、かっこいい。そんな感じです。世界への野望が身体中から ほとばしっているような。
ううう、素敵だ。

後半は一歩と久美ちゃん。飯村ちゃんもからんで三角関係か?!
なんて、実際三角がつながってもいませんけど(苦笑)。
今回のエピソードで久美ちゃんが思いのほか恋する少女だということが 発覚。ていうかアンナキャラでしたっけ!?
もっとおしとやかで控えめで、決して崩れないキャラではなかったですか!? マジで可愛いキャラになったものです。
いっそう生き生きしてきました。 いいですね、久美ちゃん。セリフの抜き出し、やけに多いですが
あの漫才みたいなコメディみたいな、展開が面白かったので。 一喜一憂する久美ちゃんが好きです。
しっかり飯村に突っ込み入れてるのも。 ブラックなところ、絶対あるよねェ。
前半の「見えません、富子さん」 とかにしても(笑)。

サブタイが会長の危機、はて、どのへんが?とか思っていましたが、
なんと猫ちゃんに練習生をとられちゃって危機、ということでした。
ちょっとないがしろにされた会長がちっちゃくってかわいかったですね。
猫ちゃんとの絡みも、楽しかったです。といっても、もう今回でほんとに お別れのようですが。
またすぐにでも帰ってきて欲しいですね。
帰って来い、と言えば宮田なんですが……彼を見なくなって一体何週間 がたったのだろう……うるうる。

ROUND69:サウスポーの罠
2/12(火)

茂田:「こんなもんですか?」
千堂の祖母:「ドアホめが。なんやあの態度は。くやしいとか恥ずかしいとか
腐る前にやることがあるやんか。一生懸命お客さんに答えればええんや。
余計なこと考えんと、最後まで一生懸命やらなければあかんのんや。」
一歩:「何とかしますよ!!千堂さんは!きっと!!」
千堂:「おのれとは2度とリングで会うことはないやろ。」

茂田:「ア…ア……」

千堂:「そやから今言うとくわ。…こんなもんや…。」
一歩:「みなさんこんばんわ。」

観客1:「おもろないわ!」
観客2:「誰が挨拶せぇいうた!」

一歩:「あ、いや、そのぉ!じ・11月20日が試合なんですけど、23日が実は僕の誕生日でして。」

観客3:「それがどないしてん!」
観客4:「誰も祝おう思うてへんわ!」
一歩:「す、すいません。だからですね。タイトルマッチに勝って、誕生日を
気分良く迎えたいと思います!!」
さあ、千堂と茂田の試合です。いやぁ、茂田も命知らずですよね。 千堂を挑発しっぱなしで。
怖くて怖くて見ていられませんでしたよ。 あんた息の根止められるよ、
と前半でささやかな忠告を送りながら 見てたんですが、案の定……。
ボクサー生命絶たれましたがな(^_^;)。 あいたたたた……。

千堂のおばあちゃん、なんだかいい人ですねェ。 オーソドックスなおばあちゃんキャラと言いますか。
千堂さんはおばあちゃんこなのでしょうか。来週が楽しみですが。

相変わらず一歩の思いは強いというか、千堂を信じてるさまといったら。
セリフにも出てますけどね。ふふふ。素直でよろしいと思います。

しかし最後の茂田への凄み、あれはまた格別でしたね。振るえあがりましたよ。千堂さんの仕返し、怖いわぁ。
マジでリベンジ、恐怖。一歩ガンバー! 一歩なりのマイクパフォーマンスも無事果たし、いよいよ千堂との戦いへ!!
このシーン、すごく一歩らしくて、私は大好きです。 天然ボケしながらも、すごく闘志燃やしてて。いいなぁ、一歩。

しかし今回の試合。やはり千堂は打たれすぎますね。ディフェンスはまだまだ 甘いままなのか。
茂田のいやらしい攻撃のせいもありますが。 しかしそれに余りある攻撃力。さらに磨き上げられた下半身。
すばらしいです。全ては一歩を倒すために。……ぞくぞくしてきたぁ!!

ROUND70:ごんたくれ
2/19(火)

一歩:『イイッ……最高……!!』
久美:「ただ……これから先もずっと、こうなのかなって思ったら
ちょっと意地悪いってみたくなっちゃって。」

一歩:「この先も、ずっと…?」

久美:「あっ……」
一歩:「今度こそ約束します。サイン第一号は久美さんだって。」

久美:「え、でも。」

一歩:「初めてですから!日本フェザー級チャンピオンでサインするのは、
初めてですから!絶対勝ちます!」
千堂:「脳天からつま先まで、痺れるようなパンチを、何度も何度も 交換し合う。
一発ごとに血が沸いて肉が踊るのを確信しながら、何度も 何度もどつきあう。
あんとき意識なくすまでワイは最高の気分やった。
国内でワイと対等に打ち合えるんは幕之内だけや。
唯一、あの男だけが最高の気分にさせてくれるんや。あの続きがまたできる。
待ちどおしゅうてたまらんわ。」
千堂:「今度の試合、かかってんのはベルトやない。お互いのプライドや!
んでもって、最後にたっとんのはワイや!」
前半は一歩と久美ちゃんのラブラブデートvでした。
久美ちゃんの気合の入った格好といったら……たまらんですね(男の視点だな、おい)。
一歩と同じく「イイ…」とつぶやきたくもなりますよ! 髪の毛UPしたときのうなじ、イイっすよねェ……。

あああ、変なほうへ感想が流れそうなので、戻します(爆)。
動物園でデートを楽しむ二人は、お互いの気持ちを少し、 打ち明け始めました。
思いのほか積極的な久美ちゃんに、 さすがの鈍感一歩も、自分への好意を感じ取った模様です。
いいぞいいぞ。千堂戦、今まで以上に気合が入るでしょうね!

さて、一方大阪では。出張取材の真理ちゃんです(笑)。 千堂の対幕之内対策を探るために来たのですが……。
彼の過去も知る事になります。いやー、千堂さんは両親とも亡くされていたん ですねぇ……
ていうかフェザー級はかなり身内で苦労した子達が多いこと。
一歩もお父さんいないですし、宮田もお母さんいませんよね。
ヴォルグもお母さん病気だし……今はフェザーではないけれど、間柴さんだってご両親いませんしね。
またそんな過去があるからこそ、今頑張っている彼らがいるわけなのでしょうね。

下半身強化した千堂と、上半身強化した一歩と。ぶつかり合うは、チャンピオンをかけたリングで!!!

ROUND71:決戦の刻
2/26(火)

ビデオ撮り失敗……。

ROUND72:LALLAPALLOOZA
3/5(火)

一歩:『くっそお!動けェェ…動けぇぇぇ!!』
千堂:『倒れんのは恥やない。最後にたっとればええんや。』
一歩:『だ・ダメだ……吸収しきれない。パンチに……つぶされるっ!!』
一歩:『なんてパンチだ……僕はこんな人と戦うのを、楽しみにしてたのか!?』
一歩:『怖い……怖いよ!』
千堂:『勝負かけたる!』
まさに、息を呑む展開とはこのことか。打って打って打ち捲くりの 勝負です。
もう、ビデオを止める部分が見つからない。それほど 目の離せぬ30分間でした。
一つ一つの動きが重いんです。 パンチの重さがビリビリ伝わってきます、ブラウン管の中から。
下半身も上半身も、鍛え上げてきた両者の打ち合いは、こんなにも 重いのですね。
前回見逃してしまった分が非常に悔やまれます。

一歩のデンプシーロールが見事に決まったところからのスタートで ありましたが、
これがまた、千堂もただでは帰してくれないといいますか。 2倍3倍になって返ってきましたね。
恐ろしい。本当に恐ろしい人。 最後に立っていればいい、ここまでの執念で挑んでいる千堂だからこそ の
パンチの重みなのでしょう、一歩は千堂の巻き返しになす術もなく。 圧倒的なプレッシャーに、完全に飲みこまれました。
さらに、恐怖という感情まで植えつけられて。 ここまで対戦相手に対して恐怖を感じた事って、
一歩にとって初めて だったのではないでしょうか。それこそ虎と対峙しているかのような。

後楽園は更なるヒートアップへ。 もちろんこのまま黙ってやられる一歩のはずがありません。
がんばれ、己の心に勝て、一歩!!!

ROUND73:あの時を超えろ
3/12(火)

一歩:『強すぎる……怖い…怖い……!!』
千堂:『それがなめとるっちゅーんじゃあ!!』
会長:「情けない情けない情けない!!タイトルマッチでなんてザマじゃ!
このラウンド生き延びて帰って来い。精神混入のハリ手をぶちこんでやるわ!!」

八木:『ガンバレ、一歩君。会長は帰って来いと言っている。期待しているんだよ。
デンプシーロールを封じられても、君にはまだ武器が残っている。
ヴォルグ戦や伊達戦で見せた、あの武器を君はまだ見せていない。
千堂の恐怖に唯一対抗できる、あの武器を!』
一歩:『終わっちゃう。終わる。なんで?やることは全てやったはずだ。
それを出したか?――いや、出してない!』
一歩:『終わりたくない。終われない!』
ハチ:「ワンッ!」
会長:『それこそが恐怖に打ち勝つ唯一の武器。
そして、幕之内一歩の 最強最大の武器、勇気じゃ!』
間柴:「あの目だ。東日本新人王戦決勝、ダウンから立ちあがってきた 時も、
野郎は同じ目をしてやがった。相変わらずいまいましい目をしやがって……
できれば千堂に成り代わってこの俺が……!!」
一歩:『自信を持つんだ!僕がやってきたのは勝つための練習だ。
練習を全て出せば、勝てるはずなんだ!』
会長:『気持ちで負けるな、自らを奮い立たせろ!両の拳に勇気を込めて、
いつだって貴様はピンチを乗り越えてきたじゃろう!』
千堂:『さすがや。歯ごたえあるで、この男はぁ!』
千堂:『諦めへんで……指一本でも動くうちは、わいはこの戦い、絶対 やめへんでぇ!』
会長:「しかと見たぞ。挑戦者らしい素晴らしいパンチじゃった。」
今回のセリフは、多いです。すみません。しかしどれもこれも削りたくない セリフたちなのです。ううう。

一歩の恐怖、恐らく見ている皆さんにも伝わりすぎるほど伝わってきたと思います。
それぐらい、千堂さんの殺気は威力があった。ここまでの恐怖を感じたのは、一歩自身も初めてだったのでしょう。
防戦一方になってしまう一歩を目の前にして、千堂さんはイライラが募り、
ほとんど一歩を幻滅するところまで行きかけました。しかし、しかし一歩は、 その恐怖から立ちあがってきたのです。
彼の最強にして最大の武器、「勇気」を持って。あんなにぼろぼろに、精神も身体もやられた場面で、
どうして彼は諦めずに再び戦おうとできるのでしょう。 なんて、なんてしぶとい。
いつもいつも、もうダメだというところまで 追いつめられても、一歩は立ちあがる。
それは、彼にしかない強い強い 勇気があるから。八木トレーナーもそれを信じて、必死の応援です。

意識が朦朧とした一歩を起こしたのは、なんとハチの一声でした。 ナイスハチ(笑)。
合宿を思いだし、自分は勝つために、あれだけ 一生懸命に練習してきたんだ、と言い聞かせる一歩。
千堂が1発出すなら、自分は2発。手数を多く、早く。そして細かく。 今までの戦いと練習の全てを、一歩は出してきました。

コーナーに追いつめられたところからの起死回生のガゼルパンチは、 見事としか言いようがありません。
本当に一歩は、見せる試合をしてくれる。 対する千堂も、見事なタフぶりです。
一歩のガゼルパンチで倒れても、 執念でファイティングポーズをとってきました。
しかし30分間で、私はここまで作品の中に引き込まれたことって初めてというぐらい、
のめり込んで見ましたよ。なんてかっこいいんだろう。 そして、なんて雄雄しい。
両者の火花散るような闘いは、まさにラストスパートにふさわしいといいますか(アニメのですが)。
作画にも力こもってましたよね^^。

さて、その死闘を無言で見つめている宮田。無言……頼む、何でも言いからしゃべってくれ……と心で嘆きつつ(爆)、
一歩も千堂もすでに ぼろぼろの状態で、次のラウンドへ。いよいよしのぎあいですか。
ここからが、正念場ですね。楽しみなのは、どうやら千堂がプロボクサーの
道を歩む事になったきっかけがおがめそうなところでしょうか。
なにげにかっこつけてるっぽいなにわ拳闘会のトレーナー。学ランの 千堂。大期待です。

ROUND74:ミックスアップ
3/19(火)

千堂:「相性が悪いとかそないなことやない。幕之内が強いんや。
ワイが戦ってきた中で、間違いなくヤツは一番強い男なんや。」

柳岡:「何言うとる。一番はお前や。その証拠にベルトもっとるやないか。」

千堂:「あれは偽モンや。幕之内に勝って、初めて本モンになるんや。
柳岡はん、あんたは約束守ってくれはった。あとは、ワイが日本一の証明してくるだけや。」
千堂:「会わせてもらおやないけ。日本一強い男に。」

渡邊会長:「驚かしよる。いきなり日本一やと?」

柳岡:「大口たたきよって。」

千堂:「大口かどうか、これから証明したるさかい、はよ会わせェ。
そのとき必ずワイが日本一やと証明したるわい。」
柳岡:『どや?会えたやろ?今、お前の目の前におるんが、お前の会いたがってた男や。
飢えてるお前を唯一満腹にしてくれる男や!』
「その男に勝てば誰もが認めるでェ!勝って日本一やと証明せい!!」
千堂:『見たか…見たかワイのパンチを。ワイの強さを。これが…これが日本一の拳やア!!』
一歩:『考えるな、もう目を閉じよう。――またベルトに――
考えるな、目を閉じるんだ。――また届かなかった――
目を閉じれば楽になれる。――何を考えてるんだ、僕は!
これじゃあの時と同じじゃないか。あの時と同じ、思いをまたしたいのか!
伊達さんに負けてから、鍛えに鍛えたんだ。僕はあの時と同じじゃない。同じじゃないんだ!!』
一歩;『強い。強さだけで言えば、伊達さん以上だ。
もし、この人に勝てれば。この人に勝てれば…っ!!』
千堂:『つまるとこ、ワイと貴様の勝負は、どちらかの息の根がとまるまで続くっちゅうこっちゃ。』
一歩:「つ、強いって、強いって何ですか?なん…です…か…」

会長:「知りたいか?ならば戦って来い。あの男に勝って来い。
さすれば自ずと答えは出るじゃろう。」

一歩:「ですよね。僕もそう、思ってました。」

一歩:『千堂さんと戦いきれば、勝てれば、ずっと追い続けてきた答えが出る。』
久美:『何しにきたの、私は。幕之内さんがあんなに頑張ってるのに、顔背けてる場合じゃないよ!』
「お兄ちゃん、応援しよ。あたしたちも声出そうよ。…いいもん。幕之内さ〜ん、頑張れ〜〜!!」

間柴:『驚いた。確かにヤツらは並のボクサーじゃねェ。
だがここまでやるとは思ってなかった。野郎、また強くなってやがる。』
宮田:『……』
藤井:「見ておけヒヨッコ。これがミックスアップだ。」

飯村:「ミックスアップ?」

藤井:「互いが互いを高め合い、限界を限界でなくす。試合をしながら強くなってるんだよ。
打ち合いながら成長してるのさ。自分の選手がめきめき強くなって行く様を止められると思うか?
これだけの試合、めったに見られるもんじゃねェ。願わくば、
ジャーナリストとしてもっと大きな舞台で、この二人の戦いを見たかったぜ。」
柳岡:『たいしたヤツやで、幕之内は。ここまで千堂の力を引き出すとは。
何年もそばにいたワイも知らんかった姿や。こうなったらすべて見せェ!ワイは止めん!』
会長:『小僧はもうわしの教えを超え始めとる。見てみたい。どこまで行けるか見てみたい!』
今回はとにかく、やられた、という気持ちでいっぱいです。千堂も、一歩も、なんてすごいんでしょう。
互いの壁をぶつけ合い、壊し合い、 更に上へ上へと上り詰めて行く。
とっくに限界など超えているのに、 どうしてあそこまで頑張れる?すごいよ、ほんとに。
そう思ったら思わず 泣けてきました。マジですごいよ。言葉が見つからないほどに。

さて、前半は千堂サイドです。千堂がそもそもボクサーになったきっかけは。そんなお話でした。
千堂は柳岡トレーナーとの約束を、まさに今果たそうとしていたんですね。
日本一への執着。二人で歩んできた道が今ゴール前に来ています。

そうして千堂が強さの証明を果たそうとして、一歩をリングに沈めました。
2度目のダウン後、コーナーに戻る千堂の後姿のままのガッツポーズ、 あれは目に焼き付きますね。
セリフもどうだ!!という感じの千堂らしい さわやかな勝利の確信といいますか。
「拳や」のところはすごくいいと思いましたね。

一方倒れた一歩は、このまま楽になろうとする自分と、またベルトに届かないという悔しさと、二つの心の葛藤と戦います。
ですが。ここで一度味わった敗北が、萎えようとする闘志に再び火をつけたのです。
もう負けたくない、あんな思いはしたくない。一歩の負けん気の強さが、彼を奮い立たせたのでした。 よく立った、一歩。

千堂と交わす拳の中で、一歩は一つの疑問を思い出します。強いってなんだろう?
それは、彼がボクシングを始めたそのときから、ずっと追いつづけてきた答え。
一歩のボクシングの原点が、ここにあるのですね。
ここで思わず今まで一歩が歩んできたボクシング暦がざざざーー!と私の 頭の中に流れてきました(笑)。
思わずああ、結構長かったなとか、あっという間だったな、とか。まるで自分の思い出のように。
千堂に勝てば、この答えが見つかるかもしれない。
ならば、絶対勝ちたい。一歩を支えているのはこの気力でもあります。精神力の優れたボクサーです。

客席では、間柴兄弟が、猫田さん、梅沢君。そして宮田がリングで視力を尽くしている二人を見守っています。
久美ちゃんの必死の応援も可愛いし頼もしいですが、兄貴のほうのコメントもまたいいですね。
二人の強さを認めているようです。うんうん。
ところで宮田はしゃべってねぇじゃねぇか、とお思いでしょうか。
いえいえ、あれはしゃべっています。心の中で!!!!(必死)
あいつら、やりやがる。こんな感じできっと。恐らく、身体の中で疼くものがあるでしょうね。ライバルとして。

ミックスアップ。はじめは意味がわからなかったんですが、藤井ちゃんの親切解説で納得です。
互いが互いを高め合う、か。すごいことです。なんだか先ほどからすごいを連発しすぎて効果が薄れてきていますが、
もうすごいとしか言い様が。ないですよ。

二人の戦いを、一番近くで見守る両トレーナー。ボクサーは、決して一人対一人で戦っているわけでなく、
支えてくれる人、応援してくれる人。みんなが一体になって戦っているように感じます。
もう止められない、彼らの死闘を。いよいよ次週、決着がつきます。
そして、アニメはじめの一歩に終止符が打たれます。拳を握り締めながら、最後のときを迎えよう。

ROUND75:さらなる、一歩を
3/26(火)

千堂:『言われたとおり俺はつよなった。しゃーけと分かってなかったわ。
つよいっちゅー意味が。この男を倒せば答えが出る!!』

一歩:『あれからいろんな人と戦った。毎日練習して、こんな僕でも少しは自信がついた。
それでも、分からなかった――強いって何だか。』

千堂:『勝って――』

一歩:『答えを出すんだ!!』
一歩:『目が……生きてる!?』

千堂:『左をかわしたかてええ気ンなるな。まだ…右が…右が残っとるわァーー!!』

千堂:『ま・幕之内ぃ……――!!』

一歩:『千堂さん……―――!!』

千堂:『つようなるんや。つようなって……ワイは…ワイは…』
一歩:『強いって…なんだろう。強いって……勝って、答えを出すんだ。勝てば、答えが…』
千堂:『ねとるわけにはいかへん。前は意識失って覚えとらへんのやから……
目ぇあけぇ!!見るんや、最後まで見届けるんや。ワイに…ワイに勝った男の顔を!!』
間柴:『くそったれが。うずく試合やりやがって。すぐにでも身体動かさねぇとおさまらねぇよ。』

久美:『おめでとう、幕之内さん。』
梅沢:「みなさん、ありがとうございます。ありがとうございますぅ!!」

猫田:「おめでとう幕之内。感動させてもらっただニよ……」
宮田:「……(微笑)……」
千堂:「なんやその面は。もっと景気よう胸張らんかい。
この千堂武に勝ったんや。貴様が日本一や。」

一歩:「ぼ・僕は…全力を尽くしました。千堂さんが相手だから、全力を出せました。
千堂さんじゃなかったら……僕は…僕は…っ!ありがとうございます!!」

千堂:「また会おうで、幕之内。―――リングの上で、必ずな!」
一歩:「やったあぁぁぁ!!!!」
会長:「うぉっほん。――よく、頑張ったな。」

一歩:「ありがとうございました!」
千堂:「ワイはあれでも一生懸命やって負けた。気持ちはさっぱりしとるよ。
しゃーけど約束は守られへんかった。みんな押し黙ってしもうて、どの面下げて会うたらええんや…」
千堂:「み・みんな。ワイは……」

応援団員1:「胸張れや、ロッキー!」
応援団員2:「なんも恥ずかしい事あらへん!」
応援団員3:「せや、今までで一番の試合やったで!」
応援団員4:「ワイら、落ちこんで黙っとったわけやあらへん。」
応援団員5:「感動してしゃべられへんかったんや。」
応援団員6:「ワイらも胸張って帰るわ!」
応援団印7:「この先もロッキーについてくで!」

千堂:『みんな……おおきに。おおきに…。』

千堂:「また一から出直しや。しゃーけど必ず這い上がったる。必ず!!」
千堂:「ばーちゃん、なぁ。」

千堂祖母:「ん?」

千堂:「ワイ…まだ弱かったわ……」

千堂祖母:『あんたらの子ォは一つつよなって帰ってきたよ。』
一歩母:「おめでとう、一歩。」
会長:「そして見つかったか?強いとは何か。」

一歩:「あの時…千堂さんと戦っていたとき、確かに何か掴めそうだったんですけど、
なにも見つかってないんです。だから…これからもご指導よろしくお願いします。」
会長:『小僧の求めているものは形あるものではない。それはまるで雲を掴むがごとく。
あやつは、どんなベルトを手に入れるより困難な道を選んだのかもしれん。
願わくば、この老いぼれの目の黒いうちに掴ませたいものじゃ。』
とうとう、このときがやってきてしまいました。TVアニメーションはじめの一歩、最終話。さらなる、一歩を。

千堂との死闘の中、一歩は強いとは何か?という疑問の答えを見つけるために、ひたすら前へ前へと突き進みました。
千堂も、強さを求め、強さの意味を知るために、一歩にひるまず向かってくる。
両者とも、非常に近い精神状態の中で拳を交わしていた、という事になりますね。

さて、どうしたらお互いを倒せるか。どちらも、最後に残されたのは自分の最強の武器。デンプシーとスマッシュです。
体力も残りわずか、それにかけてくるのはどちらにも分かっていました。真っ向勝負です。
一歩は、千堂のスマッシュを覚悟の上で、デンプシーでぎりぎりの間合いへ飛びこみ、
リバーを叩き込みました。ここからですよ、ここから!!
ずっと叩かれ続けた千堂のリバーはもうすでに骨折していて、耐えられる痛みではなかったのです。
一瞬の怯みを見逃さず、さらにたたみ掛けようとした瞬間、千堂の目が死んでいない事を確認した一歩は、
紙一重で右スマッシュをかわし――、自分の右を千堂の顔面に打ちこんだのです。
思わずのけぞったところへ、目のフェイントで隙を作り、ガゼルパンチ。すぐさまデンプシーへ切り替え、
あっという間に左右からのパンチの嵐で千堂をリングへ沈めました。思わず息を呑むシーンでした。
見事、鮮やか!!あの場面でよくここまでの技の流れを出せたものです。

こんな形でもらったら、いくら千堂でも……そう思ったんですが、彼は立ちましたよ。立ったんですよ!
最後まで、自分に勝った男の顔を見届けるために。
……マジでかっこいい。ほんまもんの男や!!千堂武ぃぃ!!!良くぞ最後まで、お前らしい戦い方をした!

勝った一歩の応援団たち。梅沢君の「ありがとうございました」、には少々ほろりと。
あんなに喜んでくれる友達がいるんだもん。幸せモノだね、一歩。間柴兄妹もいい感じでした。
そして、宮田。宮田一郎。……最後までセリフなぁし!!!(号泣)
でも、何だか満足げな微笑みを残して王子は後楽園を去って行きましたよ……。
ああ、そうか…嬉しいんだな、お前も……。でもせめて一歩に一目会ってから帰ってくれたっていいのに!(未練たらたら)

一方リング上では放心状態の一歩。そこへ千堂と交わす言葉が、また心にどかんときました。
負けたのに、千堂ってなんでこないかっこええんでしょう。惚れそうです。浮気です。(本命は王子)
最後に千堂が肩を組んできて、耳元で囁くんですよ。また会おうでって!!リングの上でな!って!
くーーーーっ!!!何だかこれでは単なるミーハー感想ですね(^_^;)申し訳ないっす。
でもすごく千堂らしいというか、千堂だからこそ、こんなふうにさっぱり終われるんだな、というか。
胸を張ってリングを後にした彼は、全力で戦い抜いた自分を分かっているからこそですね。
立派です。立派です……。

一歩の「やったぁ」を聞くことができるのもひとまずこれで終わりです。チャンピオンベルトを巻いたこの歓喜は、
今までの戦いの中で、最も輝いたものであったと思います。よくやった、一歩。
会長も、照れくさいながらも一歩に頑張ったな、という一言をくれました。
控え室の扉にコツンと額をぶつけたあと、大きな声で言った「ありがとうございました」は、
すごく心がこもってて、見ているこちらが暖かくなるシーンでしたね。

そして、千堂。大阪に帰る新幹線の中で、ファンのみんなに申し訳ないとへこんでいたロッキーでした。
が、ファンたちはまったく正反対の反応で、彼をそれはそれは暖かくたたえてくれたのでした。
千堂ファンは千堂をきちんと分かってくれているんです。こりゃー千堂だって感動しますわ。
次こそは、絶対期待に答える。そんな誓いを込めた一言でした。
顔つきが、また一段とよくなったといいますか。それはおばあちゃんにも一目でわかったようです。
うーん、ほんと千堂はええ男や。心意気がええ。

祝勝会への道のりで、会長から強いとは何か、と問われて、一歩はまだ分からないと答えました。
そう、まだこの答えは出ていない。会長いわく、それは形のないものであると。
一歩のこれからのボクサー人生の中で、いつか見つけられるものなのでしょうか。
答えは―――誰にもわかりません。だって、それは一歩がこれから、
自ら作り上げて行くものだと思うから。私は、そう思います。

こうして、TVシリーズ「はじめの一歩」は幕を閉じました。同時に、アニメ感想コーナーである
この「日々精進」も筆を置く事となります。長い間、そう、一年半ものあいだ、続けてこられたのは、
一歩たちの情熱のおかげかと思っております。毎週毎週、元気をもらっていたんです。
そして、このような閉鎖的な空間でも足を運んでくださった何人かの皆様、本当にありがとうございました。

最後に、はじめの一歩よ、永遠なれ。


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