日々精進。第七期

2001年10月16日放送ROUND53〜2001年11月13日ROUND57

ROUND53:俺が俺であるために
8/16(火)

鷹村:「もう29歳だからなァ。年には勝てねェよ。」

一歩:「――そうでしょうか。だからこそ、怖い気がします。」
愛子:「ゆうじは、本当の父親の姿を知らないまま育つのよ。」

伊達:「本当の姿、だと?」

愛子:「出来ることなら見せて欲しい。私にも、ゆうじにも、生まれてこなかったあの子にも。」
伊達:「おやっさん。また世話になるぜ。」

おやっさん:「世話になるって……」

伊達:「俺が、俺であるために――カムバックだ!!」
愛子:「いってらっしゃいあなた。あなたが帰ってきたとき、なくなっているものはもう何もないから。」
鷹村:「チャンピオンてのは、その名のとおり王様なんだよ。特別なのさ。
どんなに悪い状況でリングに上がったとしても、王様にはそれを補う特別な力が与えられているんだ。
目ェ皿にして俺様の試合を見てろ。王様の力を見せてやる!」
さて、伊達さんにもエンジンがかかり、とうとう一歩とのチャンピオンカーニバルが始まります。
そのまえに、伊達さんの過去をちょこっと。一度引退した身で、どうして復帰することになったのか。
若かりし頃の伊達英二です。なんだか……今のほうがいい男??(違

  冗談はさておき、妻子を抱え、生活をしていくということは、いかにプロのボクサーであっても困難なこと。
そんな現実がありました。どうしても、家族のためにも、周囲の人間に認めてもらうためにも、
世界のベルトが欲しかった伊達。でも、現実に世界の壁は厚かった。
それだけならまだ、リベンジのしようがあったんでしょうが、帰ってきてみたらなんと子供は……。
あれはボクサー辞めてもおかしくない理由です。どんな世界でもプロって言うのは口で言うほど簡単なものではない。
それを目指すからには、家庭や友人や、いろんなものを犠牲にして、それからさらに自分を追い詰めて、
ぎりぎりまで踏ん張って、やっと手に入る地位であると思います。だからこそ、プロは輝いている。
それだけのものをかけて、そこまで這い上がってきているから。
伊達は、ここで自分のプロとしての夢より、家族を選んだわけです。
でも愛子さん(奥様)は違ったようです。もちろん、伊達が家庭を大切にしてくれたおかげで、穏やかな生活は送れた。
けれど、それは自分が好きになって一緒になった人の本当の姿とは異なっていた。
私、この奥さんすごいなって心から思ったんです。苦しい生活だとしても、輝いている本当の夫を取り戻して欲しい。
なかなか言えることではありません。いい奥さんもらったよ、伊達さんは。
「いってらっしゃい」には暖かい愛を感じました。

さあ!すべてを吹っ切って立ちはだかる伊達は強いぞ。一歩の読みは当たっていますね。
「だからこそ怖い。」勘みたいなもので感じるんでしょうか。

そして、鷹村。鷹村さんて、いつも俺様強いって感じで絶対弱みを見せませんけど。
それがチャンピオンなのかなって。どんなコンディションでも、チャンピオンは簡単には倒れることは出来ない。
なんだかそれって、すごい重い鎖のような。挑戦者の後ろには特に何もないけれど、
チャンピオンの背後には大きな崖があって、まさにがけっぷちで戦うと言うか。
後がないというか。弱みがないわけじゃなく、見せられない。ああ、鷹村さんて偉大だなって思った瞬間。
私も目を皿にして、鷹村さんの戦いを見るつもりです。

今回からOP・EDともに新しくなりました。OPは歌詞のない、音楽のみのもの。
千堂との戦いがメインで描かれています。と言うことは……??
あれー??愛しの宮田がちょびっとしかいねぇ!!!!(死)

ROUND54:王者の拳
10/23(火)

一歩:『鷹村さん、ぼくに言ったじゃないですか。
チャンピオンには特別な力があるって!!見せて!』

「見せてくださぁぁい!!」
鷹村:『小者なりに必死こいて俺を目指していやがる。
俺様は目標であり続けなきゃならねぇ。』
鷹村:『チャンピオンてのはなぁ、背中にいろんなものをしょってんだ。
何人もの人間が、拳にしがみついてんだぁ!!』
鷹村:「チャンピオンの看板にはいろいろなもんがついている。期待してくれるヤツ、
夢を託してくれるヤツ、目標にしてくれるヤツ。そいつらの思いが全部拳にこびりついてんだ。」

一歩:「思い……。」

鷹村:「意味がわかるか?チャンピオンの拳には例外なくそういう重さがある。
ふん、とりわけおっさんの拳は重そうだぜ。」
一歩:「あのあの、久美ちゃんは……」

間柴:「ちゃん??」
久美:「あ、幕之内さん。頑張ってくださいねー、チャンピオンになってくださいねーー。」
一歩:『鷹村さんは守った。間柴さんは獲った。次は、ぼくの番だ。』
前半は鷹村のタイトルマッチ。決して万全とはいえないコンディションでも、
チャンピオンの重さを背負った鷹村さんは、倒れなかった。
プロのすごさって、こういうところにあったんだなと改めて感動。
いろんな人の思いがこもった拳、そりゃあ重いはずです。
その重みのおかげで、勝てる試合というのもあるのですね。

後半は間柴さんとの絡み。間柴は挑戦者としてチャンピオンに挑み、 見事ベルトを奪い取った。
しかし、それこそ死に物狂いだったんだ ことは、その痛々しい姿を一目見れば分かる。
一歩の心も自然に引き締まります。 間柴さんの祝勝会、面白かったです。
びびりながらもコミュニケーションしている一歩が。
久美「ちゃん」について突っ込みをいれる間柴兄貴も最高でした。
その久美ちゃんの応援もあって、一歩はいよいよチャンピオンへ挑みます。

どうすれば勝てる、そんなことは考えずに、ただひたすら練習してきたとおりに、頑張るだけ。
それは一歩がデビュー以来貫いてきた戦い方です。 そう、ただ、全身全霊を懸けて、挑むのみ!!

ROUND55:フェザー級タイトルマッチ
10/30(火)

会長:「試合が決まれば胃が痛くなる。セコンドにつけば心臓に悪い。
あれほど、手のかかるボクサーは他にはおらんわ。また明日も寿命が縮むわい。」
伊達:『負けたら引退。その覚悟はとうにできている。叩きのめさせてもらうぜ―ー幕之内!!』
一歩:『よし、行こう。日本一強い人との試合だ。』
伊達:「採点しなおそう。青コーナーにいるのは、紛れもなく、最強の挑戦者だ。」
試合前日。一歩を激励に来た先輩の中に、なんと青木の彼女、とみこさんの姿が。
すっかりバカップルっぽいお二人さんでしたが、いいですね、幸せ振りまいているというのも^^。

さて、まずは一歩を見送る会長のセリフです。こんなセリフだけ見ると、
まったく手ばっかりかかるボクサーだ、とあきれているようにしか見えませんが。
画はにこやかに笑っているんですよ、会長。手がかかるほどかわいいって、こんな感じなんでしょうか?

伊達の覚悟、やはり背水の陣ですね。負けた時点で、伊達の戦いには終止符が打たれてしまいます。
これはなかなか崩せないですよ。

一歩の決意のセリフも並べてみました。実に一歩らしい、一言です。この間は大好きですね。
いざ出陣、と言う感じに、言葉はないけれど、起きあがりながらゆっくりと精神統一している一歩や、
家を出る決意の一歩の表現は好きです。お母さんも、実際は出てませんでしたが
デビュー戦と同じメニューのご飯を用意してくれていて、確かにそこに暖かな存在感がありました。

そうそう、会場には一歩の恩師やクラスメイトが応援に。
あわあわしながら応援している先生も面白かったですが(笑)、
教え子が立派に成長している姿を見ることほど、うれしいことはないと思います。
心配していた生徒だけに、なおさらね。

いよいよ試合が始まりました。一歩は若さで押せ押せです。
しかし、チャンピオンの経験がものを言い、やや一歩の心に動揺が走り始めました。
伊達も、一歩を最強の挑戦者と認め、いよいよ本領発揮です。

ROUND56:立ちはだかる力
11/6(火)

一歩:『手を合わせれば合わせるほど、あの人のすごさを感じさせられる。
ニュートラルコーナーで悠然と相手を見下ろす。
あのたたずまいが、あれほど似合ってる人はいない。』
伊達:『すげぇパンチだ。意識を根こそぎ刈り取られそうだった……。
だがこいつはボクシングをただ好きなだけの男の拳さぁ!倒れるわけにはいかねぇよ!
味わえ!!これがチャンピオンの拳の重さだぁ!!』
一歩:『パンチの質が違う!一発一発に負けてたまるかって執念がこめられてる!
これが、チャンピオンの拳か!!』
伊達:『心臓打ち狙いはお勉強済みかよ!このガリ勉野郎がぁあ!!』
一歩:『こんな人とどうやって、どうやって戦えばいいんだ……』
伊達英二まさに王者の風格。一歩はどう戦っていいかさえも見えてこないほどの強さ。
それは、一見パワーと若さで押しているかに見えた一歩をも、驚愕させた。

なんて強いんでしょう、伊達さん。さすがチャンピオンの拳。
しかもその年齢が得た数々の技術で、巧みに一歩の攻撃を殺している。
一歩は、自分の出せる技をことごとく受けても 立って向かってくる伊達さんに、もう成す術を失いました。
しかし、伊達さんも一歩のパンチを受けてダメージは大きい。
早くそこに気づいて、どうにか活路を見出して欲しいです。

緊迫の勝負は、次週決着へ!!

ROUND57:決着
11/13(火)

一歩:『あ、なんだ。まだ手が動くじゃないか。まだ身体も動く。
僕はまだ、 全部出し切って、いない!!』
一歩:「動く…まだ動く…出しきらなきゃ。出しきるまで終わるもんか。
僕は挑戦者なんだから…終わるもんか……』
伊達:「ちっくしょぉ、あの野郎…ただじゃすまさねぇ。
ぶち壊れるまで 殴ってやらぁ!くっそう、くっそがぁぁ!!」
伊達:『俺を探してるのかよ…すさまじい闘争本能だ。見事過ぎて声も出ねぇ。
そうだ、俺はここにいる。立ってこいよ!俺がとどめを刺してやる。』
梅沢:『奇跡はもういいよ。お前のその姿が、奇跡だよ。』
まさに、死闘。そんな言葉がぴたりと当てはまる戦いの終幕でした。
一歩はファイトを重ねるごとに、その成長ぶりをみせていますから、
毎回死闘である事には変わりありませんが。

とにかく最後まで一歩は戦い抜いた。その身体が、腕が動く限り。
言葉で表現するのは簡単ですが、これのどんなにむずかしいことか。 本当によく頑張った。

また、伊達さんの意外な一面も覗けたと言いますか。
一歩の闘争心 もすごいですが、伊達さんの凄みもまた一級品ですね。
歳がどうとか言う前に、一人のボクサーとして、 精神的にもまったく差なんてないです。
その燃え盛る闘争心に。

肝心の決着は、一歩の負けです。プロになって、初の黒星。
私個人の予想としては、半々だったんですよ。
勝ってその無敗記録を更新するにせよ、負けてその屈辱を味わうにせよ、
一歩は一歩らしい前進をしていくだけだと思うから。
ただ、今回負けた事で、今までにないような感情や、新たな
精神的成長など、いろいろ描ける事にも幅が出てくるとも言えます。
終わってみれば納得の勝敗でした。

そして応援してくれた梅沢君。友達として、一歩の戦いを心から応援してくれて。
まさに、一歩の戦っている姿そのものが、奇跡。
私もまったく同じ意見です。一番視聴者に近いですね、彼の位置。
一歩も、こんな風に思ってくれる友人ができて、本当に良かったですよね。

さて、次回は今回の戦いを踏まえての後日談。初めての敗北は、
一歩にどんな変化をもたらすのでしょうか。
予告の表情からは、いままでよりさらに頼もしい印象を受けたので、
まず満足の行く方へ話しは持っていかれることでしょう。楽しみです。


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