第一幕・入場前 秋晴れの朝。まさにオンリー日和といった天候に恵まれ、11月4日はやってきた。ALPHAはかれこれ半年ほど、この日を待ち望んでいた。 そう、『伊角オンリー。』の開催である。 ALPHAにしては珍しく、早めに起床(でも9時)。 10時に家を出発して、いざ決戦の地御茶ノ水へ。 当日は時間前につくと困るそうだったので、11時半ごろにつくように 出たわけだが、その考えが甘かった。 ――大盛況だったのだ。伊角の人気を甘く見ていた。そう、あのジャンプ誌上で 人気投票ぶっちぎり一位を獲得した、あの伊角慎一郎のオンリーである。 盛況でないわけがない。どうやらかなりの人が押しかけたとか。 しかしALPHAはのんびり到着で11時半に会場前に行ったので、 中の様子なんててんでわからず。入り口でパンフ購入、13時の整理券をいただく。……13時!??マジですか。マジですね。 ふらふらと御茶ノ水方面へ戻り、ファッキンで早めの昼食、と言うかほとんど 朝ご飯の気分で時間つぶしにかかった。 たった一人でファーストフード(しかもピーク前)に立ち寄るのは さすがに少々恥ずかしかった。だが、そこでオンリーパンフを堂々と広げる 祐輝があるなら恥ずかしがり違いのような気もする。 このパンフ、なんと伊角のシャツがデザインになっている。 (図1参照)主催者様の気合が満ち満ちたパンフ……。全ては愛故に。 気取ってアイスカフェラテとか頼んだのはよかったのだが、これまた気取って 飲んでいたら、グラス傾けすぎて思いっきりこぼした(図2)、ドジなALPHA。 変なとこで目立てるすごい特技でもある。とにかく、パンフが汚れなくてよかった。そう、この夏購入したローライズジーンズがラテの泡でシミになろうとも。 12時を回ると、すでにイベントで買い物を終えたヲトメたちがちらりほらりと入店し始めた。ちくしょー、おいらはまだ入ってもいねぇや! そこでお疲れ様でしたとか言ってるあなた!あなたもよ!見せつけるのはおやめ!!……とか、心の中で叫んだとか叫ばなかったとか。 とにかく、そうこうしながら時間はたち、いよいよイベント会場へ。 最初はロビーに並んで、階段で会場へ案内されたのだが、すぐ前に 並んでいたのは男性だった。伊角オンリーに、男性。 いるんだな、とかみしめた。この世界に性別の差はなくなりつつあるのだろうか。まだまだ肩身は狭そうだが……。 |
第ニ幕・伊角狩り 会場入りの時に、記念グッズとしてなんと「伊角飴(図3)」をいただいた。金太郎飴である。愛、ここに極まれり。ていうか 食べられねぇっす、これ!!もったいなくも伊角だし……。 とにかく、会場へそのまま入るとどこか物悲しいBGMと共に、 ふんわりとやわらかな空気がALPHAを迎え入れてくれた。 穏やかなのだ。そりゃ、すでに13時を回ったわけで、人は 減ったのだろうが、そう言う意味でなく、空気が穏やか。 それもそのはず、全体的に綺麗なお姉さんが多いのである。 なんて大人の愛!!伊角、年上キラー??(でもALPHAは ワヤスミ推進派) そしてこだわりをまた発見。スタッフ様はみな縞シャツ(図4)。伊角のトレードマーク!!そして各スペースにはC.C.remonが。なんて伊角愛にあふれているんだろう。 スペースは50サークル+主催・協賛・協力9サークルしめて59。 じっくり一つ一つ回ろうと決意。しかしすでにもう手には財布。 買う気満マンである。 気づいたら、狩りは終了していた。かばんが、重かった。 予算なんてとうにオーバーソウル(寒)。 レベルはとても高かったように思う。たがが外れて買い捲るほどに。 コミケのときより狩ったような気もしないでも、ない。 ひととおりサークルを回ったので、今度は細かいところへ目を向けてみる。 窓際にあるホワイトボード?に、主催者や協力者の方々の伊角絵が 展示されていた。どれもこれも美しい伊角・伊角・伊角。 と、そこの角にA3コピーが貼ってある。ワープロ文字のようだが……。 ……〜伊角さんの歌(替え歌)〜……?? 読んでみる。曲を頭に思い浮かべながら。面白すぎてにやけた。 慌ててにやけ顔を引っ込めたが、あと一歩でちょっとおかしな人になるとこだった。あぶないあぶない。ふぅー。記念にそのサークルさんへいってコピーをいただく。もう、これは覚えて歌うしかない。しかしこんなにセンスのいいサークルさんの本を買い忘れるという大きなポカをやらかすところは、さすがALPHA、天然ドジ炸裂。(自慢すんな?これが自慢なものですか。自虐です。) あ。さっきの男性がサークルの女性に話しかけている。パソコンの話か? さすが、単独で女性向オンリーに乗りこむだけはある。なかなかできることではない。 ちょっとかっこよくみえた。でも、多分ここを出たら彼は通行人Aと しか認識されないだろう、ALPHAスコープには。(万が一、このレポを読んでいて身に覚えがあった方がいたら申し訳ない。軽いジョークだからして。) 手が空いているサークルさんもちらほら出てきたので、もってきたスケブを頼むことにした。もうラスト1ページしか残っていないスケブを(用意悪すぎ)。勿論キャラは伊角で。30分後、素敵伊角が手元に。我ながらいいサークルさんに最後のページを飾ってもらえてラッキィであった。私のスケブは、伊角ではじまり伊角で終わっている。新しいのもきっと伊角で始まる。ALPHAはそれだけ伊角慎一郎氏に碁執心なのだ。最近思うのは、一応ALPHAもWebmasterとして、パソコンなんぞを使ってイラストを描くのだが、どうしても伊角だけは、納得がいくものを 描けたためしがない。伊角はもっともっと、こんなんじゃない。どうしても自分の絵では満足できない。だからこそ、こうして同人誌集めに奔走しているわけだが。愛も深すぎると厄介である。 ふとBGMに耳を傾けると、アニメヒカ碁のOPが軽快に流れてきた。 映像がもう頭に浮かぶ。かなり印象深いOPでもあるため。 ああ、頭の中でヒカルが、佐為が、加賀が三谷が。 そうこうしているうちに曲は終了、次の曲へ。 「じ〜んせい楽ありゃ苦〜もあるさ〜♪……」 ……え。そうだった、これは伊角のオンリーだった。 伊角BGMは、みなさんがアンケートで選んだとおり、何かに耐え、苦しみ、それでも希望は捨てないといったものが多かったのだ。オー、ナイス選曲。 さて。大好きなサークルの方に軽いご挨拶をして、会場を後にする。 まさに大漁。心は愛であふれてる。財布は空気であふれてる。 ああ!金なんて使うためにあるのさ!全ては伊角のために!(だんだんあほらしくなってきたのでこの辺で切っておこう) |
第三幕・終結 買いこみまくったALPHAは、心はホクホク、財布はぶるぶるのまま 帰路についた。引き上げたのは2時ごろであった。なんだ、結局1時間強しかいなかった。まぁ、そんなもんだろうか。 その日はオンリーとはまったく関係なく、飲み会があり、 しかも調子に乗って飲んでいたらALPHAではなく友人のほうがつぶれ、 最後まで面倒見てから終電ぎりぎりで帰ると言う偉業を成し遂げたので、 心身ともに疲れ果てた。 しかし、本当に楽しかった。その一言に尽きる。 それからこのサイト『君と碁と。』制作準備にも熱が入り、 順調にOPENできた。半分以上は伊角のために作ったサイトだからして、 「君」の部分にはもちろん伊角が入るのである。まあ、表向きには いろんなキャラを含めて、と言うことなのだが。ここまで読む人は 伊角好きか相当な物好きかのどちらかだと思うので、こっそり暴露しておく。 また、こんなオンリーにめぐり会えたら。切にそう願う。 最後に、『伊角オンリー。』に関わったすべての方々へ、本当にお疲れ様でした& ありがとうございました。 |