第一幕 前夜
コミックマーケット初参加への期待と夢を胸に、 準備万端で挑むため、東京都内の海月 宅へ向かった。 海月のバイトが終わるまで、 本屋で時間をつぶす。 夜8時過ぎになり、海月が到着。 そして海月の友人と共に、 夕飯を食べ、カンチューハイとつまみを購入し、 海月宅へお邪魔する。 ちなみにつまみは懐かしのおさつスナック。 あとじゃがりこ、コアラのマーチ(だったと思う)。 そこでしばらくまったりとしたあと、 かねてから約束してあった『無限のリヴァイアスライト』 上映会へ。しっとりと世界に浸ってみる。 海月と知り合った(劇的な出会い) きっかけがリヴァだっため、 これは外せない。 そして私が持参した電童OP・EDもかけつつ、雑談。 海月にはエリスちんの イラストを描いて頂いた。 更にカタログチェックへと移行し、そこで事前にチェックしておいた 会場図を綺麗さっぱり家に置いてきたことに気づく。 仕方なく海月に余っている 一枚をいただいて、再チェック。 勢い込んできた割に、抜けまくりである。 わざわざ持ち金を1000円札に崩してきたり、服装も動きやすく、 バッグも肩掛けの大きめサイズにして、 ヒールも低いブーツとかはいてきておいて、である。 一体何のための事前準備であったのか。 気を取り直して、ざっとチェックを済ませ、私はチャットへ。 海月は風呂へ。 入ってみるとR&Cとかいう、今はやりの音楽みたいな名前を発見。 何かと思いきや、ろでお兄宅に 泊まっているCDW氏 との複合ネームであった。 私はといえば、海月の名前のまま 入ってちゃっかり参加。 なんだか似たようなことをやっていたようだ。 しかし夜もふけてきたため、明日のことを考えすぐ落ちる。 私も風呂を借り、すぐに寝に入る。 このとき既に3時ごろになっていたと思う。 明日は海月 の他の友人との待ち合わせも考え、 6時に起きるよう目覚ましをかける。 こうしてコミケ前夜はちょっとおとまり会っぽいノリで 何の問題もなく終了した。 |
第二幕 初陣
目覚ましをかけたはずだった。……が、意味はなく… みんなで揃って寝坊。目覚めたのは7時半。結局家を出たのが8時過ぎ。 駅でパスネット(共通鉄道カード。切符を買う手間が省ける。) 購入後、池袋へ。有楽町線へ乗り換え、新木場へ向かう。 新木場につくころには目的地を同じくするものたちがそこここに 見えていた。 そこから臨海線に乗り換えると、もうほとんどがオタクの群。 後ろに乗ってたパンピーっポイ女性客と男性客が迷惑そうに 話している会話を耳にする。 「ほんとよくわかんないんですけど、コスプレ?とか わけわかんないことやってるみたいですよ。」とか 「ときめも?とか、そういうの?」 とか、女のほうがやたら迷惑そうに話していたが、 よくよく聞いてみれば具体的な名前出してるし お前実は詳しいんだろ!?と突っ込みたくなってきてうずうずして たまらなかった。でも私は耐えた。 国際展示場駅で降り、海月 の友人たちと合流して 東の入場口へと向かう。既に人が川の流れのように 同じ方向へ進んでいた。いよいよだ。 朝ご飯を抜いてきた我々はかなり腹をすかせていた。 それを誘い込むように屋台が陳列。 とりあえず並んでから、食料調達へ向かう。 10時ごろから入場が始まった。メールでやり取りをしていた あゆ姐 との顔合わせを果たすため、先頭の列へと向かう。 既に警備員が固めていて、なんとなく入り込みにくい雰囲気。 それでも何とか電話でお互いの位置を確認し、挨拶だけ済ませた。 もう先頭の列は移動が始まってしまいそうだったので、 私はそのまま退散。このときCDW氏ともメールで連絡を取り合っていたが、 まだ会場についていない様子であった。 そこから約1時間ほどで入場。 とりあえず東1・2・3から回ることにする。 思っていたより静かだ。確かに人が多いのだが、みんな静かだ。 もっとざわついているかと思っていた。 海月と共にまずリヴァ本へ向かう。 海月 のほうの友人訪問をそこで済ませ、続いて東4・5・6へ。 狙いのヒカ碁本をめざす。 そこで初のスケブを頼むことに。しかしスケッチブックではなく、 上質紙に描いてもらうため、かえって迷惑かと思い、ビビリぎみで お願いにあがる。 少し微妙な顔をされつつ、「キャラは?」と聞かれているのにもかかわらず、 何を勘違いしたのか私は自分の名前を聞かれているのだと思い、 本名名乗ったりしてみて更に不信感を煽ってしまう。 さらに、そのときとっさにキャラが出てこなくて 一番好きなキャラ(伊角氏)を口走ったあと、 やっぱここのサークルさんなら加賀を頼まねば… と思って加賀の名も付け加えてしまい、 「すいません、一人にしてもらえますか??」 といわれて自分の犯した過ちに気がつく。 青ざめつつも「では、加賀で…」と言いつくろい、その場を後にする。 このことを後ろで待っていた 海月に話すと 「普通そうだよ…」と冷たく言い放たれてしまった。更に青ざめる……。 やはり慣れないことはするもんでないと反省しつつ、 これからは気をつけようと心に誓ったのであった… このサークルさんはほんとに素敵な絵をかかれるので 興味ある方は行っていただきたい。サークル名が知りたければ ここに出すのに許可を得ているわけではないので 私に直接メールで聞いてほしい。 続いて大手サークルへ。ここはひいきのサークルで 是非イベント会場で手に入れてみたいものだと思っていたので、 多少のリスクは気にせず、おとなしく並んでみることにした。 ちなみにジャンルはワンピである。ナルトも出していた。 (ナルトは今回がラスト) 一時間弱でやっと購入。外に並ぶという体験をして なんか自分もやっと「コミケに来た」実感が湧いてきた。 おまけでポスターももらい、かなり得した気分。 まっていてくれた海月 と合流し、西館へ移動。 このときもかなりの人の流れに翻弄される。 だんだんとコスプレしている人が目に付くようになってくる。 うきうきしてきた。 西では電童サイトのリンクもしていただいている 「ROUTE134」の あおみん(蒼海遙)さんに顔を出しにゆく。 こんな挨拶もまた初めてなのでどきどきであった。 実際お会いしてみるとなにやら素敵なお姉さん。 コス服の失敗談などの話をしてお互い微笑み、 穏やかに挨拶を済ませた。ああ、これは成功だ。よかった、 変なこと口走らなくて。 電童本を購入し、その場は去った。 そして先ほど頼んだ加賀の絵を引き取りにゆくために 再び東館へ。そこでこれまたネットで仲良くしていただいている 巫月仁さん のお手伝いしているというサークルさんへ向かう。 電話番号などは交換していなかったので結構行き当たりばったり。 ちゃんと分かるか不安であったが、事前にネットでコス写真を 拝見していたので、すぐに分かった。 巫月さんの相棒の 砂月せるふ さんにもお会いし、ご挨拶を済ませる。 今度はコスプレ広場へ行こうということになり、再び西館へ。 すごい人で身動きとるのがやっと。 しかしあんまり面白くて調子に乗って何枚か写真を撮らせていただいた。 HITは太公望。しかも簡略顔バージョン。つるっとした 顔が忘れられない記憶となった。 そして海月 がお友達との待ち合わせのためまたまた東へ。 よくよく考えるとかなり非効率な回り方をしている私たち。 まぁおかげで会場図は把握できた。 4時に待ち合わせらしいので、そこで別れる。彼女は 別のOFF会へ向かった。 私はあゆ姐 と連絡をとり、まだ待ち合わせには時間があったが、 合流することに。 東からまた西へ戻り、出口を出て待ち合わせ場所へ。 そこにはあゆ姐 と相棒のなり子さん がいらっしゃった。 しかし既に日が傾きかけていて寒い。 そろそろ他のメンバーも集まってくるころか。 しかし私は明日のことも考え、 ヨメさま にお会いできないのが非常に悔しいが 帰宅することにする。実際親からもかなり厳しい目でみられつつあったので。 本命の明日参加できなくては元も子もない。 しばらくして原田流架さん、 そして更にしばらくして いとちゅう氏と CDW氏、 巫月さん せるふさんが 到着。なんかまだ人がいたような気がするが…失礼、記憶が飛んだ。 とにかくその場はご挨拶だけですぐ帰ってしまったので。 ほんと忘れてしまった方、申し訳ない。 いとちゅう氏 は思っていたとおりのお人。 というか、顔は写真で存じ上げていたし、 チャットのまんまの人だと思った。 あゆ姐 もそんな感じ。まんまのひと。ただ、リアルの方が さらに姐さん度がUP…(ゴフッ)…清純度がUPしていたように思うのは 私だけではあるまい。 弾丸のような、夫婦漫才のような、 そんな会話がその二人のあいだで交わされる。流石だ。何が流石 なのだという質問にはお答えできない。 それに加え、CDW氏。 このとき思った。「だぶさんはなんというか、だぶさんだ。」と。 だぶさんはだぶさんだというほか表現の仕様がない。 これには結構な数の同意もいただいている。よって これに対する反論は受け付けない。あしからず。 そうして帰りの電車に乗るため、西からでて展示場駅へ。 その駅前でトロカーを発見。みんなかわいいーー^^と連発し、 写真を取り捲っていたので私もちゃっかり撮らせていただいた。 こんな感じで初陣は終わった。 はじめてづくしな割に充実していてかなり楽しかった。 |
第三幕 電童コス集合
というわけで次の日は十分な睡眠をとった上で 昼過ぎから挑むことにした。 なんとか電童コス集合の一団と合流することができ、 室内に入ってから写真をばしばし撮った。 そして会場に来ていた 北斗君(仮名)と 伊集院君(仮名) とも写真を撮らせていただいた。 ありがたや。これから実家にお帰りになるという 北斗君に 「年末ですもんねぇ。」とか世間話風に話し掛けて 得した気分を味わっておいた。 もう二度とこんなラッキーはないだろう…… とにかくちいさくてかわいらしい方だった。 というか、私がでかいのか……( ̄□ ̄;) 気合いれてヒールの高いブーツまで履いてってしまったのが まずかったかもしれない。みんなから見上げられていたような気がする。 しかしネットのお友達以外でコスしてる方々もなかなかすごかった。 電童が。電童がいたし。あれってすごい。ロボット作ってしまうなんて。 あと着ぐるみになってるベガさまも。 ここで電童とは別のネットの友人とも再会してしまって驚いた。 一緒になって電童集合写真の輪に入って撮りまくっていた。 あの時鎖持っていたベガさまもなんとそのつながりで 私も知っていた人だったので更に驚いた。世界は広いようで狭い。 電童・ベガさま(確か3名)の他には北斗&銀河×2・謎の少女・ 吉良国・愛子お姉さん・みどりさんなどが集結。よくぞ集まった。 その場でろでお兄 や天河七海さん、 成田文月さん、 JJさん、 アイアイさん 等とも初顔合わせ。なぜか私が男だったと思っていた人が いた。確かに口は悪いがこれでもいっぱしの乙女だ(笑)。 ろでお兄、 会えたよ。嬉しかったよ。白のコマンダーが輝いていたよ。 でも巫月さん に負けていたね……(変なところは記憶力がいい) |
第四幕 カラオケ屋、インストール!!
そこから一足先に会場を出てカラオケ隊出動。 よーが君や えーじ氏ともご対面。 ユリカモメを待つ列でぺこぺこ挨拶しあって えーじ氏 は「サラリーマンみたいだ(笑)」といった 感想を漏らしていた。確かに。 しかし私はこれでもまだ学生さんなのである。 生意気なガキでごめんなさい。 ユリカモメ内では、さすがに込み合ってつぶされ、なんと ろでお兄 とドアに張り付いてしみじみと語り合い。 二人っきりで過ごしたあの数十分間、これもまた忘れられない記憶となった。 何を話していたか?それは秘密である。 新橋到着。そこでカラオケ屋を探して入室。 なかなかハイパージョイを扱っている店がなく、 W−Infinityはあきらめる。 二部屋に分かれて熱唱タイムへ突入。 なぜか男女別みたくなってしまったので数名が入れ替わり、調整した上で スタート。 そこで私は歌をちょちょっと歌いつつも、 巫月さん とえーじ氏 にイラストをお願いしたりして ちゃっかり根性を発揮してみる。 とにかく今回のカラオケでよーが君 のテーマソングが決定した。 我々を大爆笑の渦に巻き込んだ、かの有名なヒットソング。 サザンの「いとしのエリー」。 台詞一言一言がとにかくはまっていて、 さびで全員が盛り上がり最高潮に達した。 「エリース、マイラァ〜ブ〜、ソ〜スィ〜ト♪」 室内全員の息がぴったりと合った一瞬であった。 |
第五幕 OFF全員集合!!
で、7時になり、慌てて駆けつけた新橋天狗。 既に大王様ご一行もおつきで あゆ姐 からもお叱りを受けつつ、 それぞれが席につく。とにかく人数が。総勢26名にもなる。 ちょっとしたクラス会である。 なんだか私は席につく波に乗り遅れ、一番下座につくハメに。 いや、隅っこは決して嫌いではないからよかったのだが、 いかんせん狭かった。目の前には かん氏がつき、お隣には 天河さん、 斜め前はよーが君 、といった感じでとりあえず乾杯へ。 しかし女性陣は揃いも揃ってウーロン茶だのアップルスカッシュだの かわいげな飲み物を注文している。 なんでだ、乾杯といったらまずビールであろうが!! (……こんなところが私は年食ってるのかもしれない、精神的に…) こちらの席で生中頼んだのはかん氏 とラオウ氏 と私のたった3人ぽっちであった。なんだかな…まるで自分が間違ってるような気がしてきた… しかしまぁお酒ダメな年齢の子ももちろんいたわけであるし、 当然といえば当然な結果か。これは私もしおらしく「 アップルスカッシュで。」とか言っとけばよかったかもしれない。 このような話を後日IRCでかん氏 と話していたら、 「まぁたぶんそんな事しても俺は騙されなかったけどね。」 とか言われてしまった。ちぃ、ちょっとチャットで本性出しすぎたか… まぁそんなことはおいといて。飲み食いが始まった。 よーが君 が周りのお姉さん方にかわいがられている。 しばらくして大王様 がじきじきにこちらの席まで出張してきてくださった。 周りは女の子だらけ。ウハウハ状態であるが、さすがに途中で 去って行った。女の子軍団のテンションには勝てなかったらしい。 しばらくして今度はかん氏 がいなくなっていのっち氏が登場。 「描いて下さいぃぃ〜」コールの嵐に、困ったような口調で応対しつつも 顔は既に笑顔。あんなに嬉しそうな顔は忘れられない記憶となった。 だんだんと場が和んでくる。どうやら背後で えーじ氏は 絵描きをはじめたようだ。 巫月さん は眠そうだ。そしてせるふさん が隣で撫でている。 そんな光景をを眺めつつ、 私はせっかくだからと寄せ書きを回してもらうことにした。 今日きたみんなに何か残してってほしい。そんな願いから。 そして勇気を出して上座にいらっしゃる 大王様のところへ 荷物の山をかき分け到達。 マジサインをいただき、更にツーショット写真もゲット!! ほくほくである。 宴会も終盤に近づき、なにやらちょっと慌てた風の いとちゅう氏 が時間を気にしている。 バスの時間まであと30分しかないという。 30分!?絶対無理!!どうにかして待ってもらえないのか? とたずねたところ、「阪急はまってくれん」とのこと。 なんとかわいそうな……あまりの楽しさに時間を忘れてしまうほど だったとのこと。確かにそれは言えている。 私も時間をみて驚いた。あっという間に10時だし。 ということでしばらくまったりしていた後、解散。 駅までの道のりの途中に発見した「ラーメン北斗」 前で集合写真を撮ることに。通行人に何の集団なのか怪しまれつつも、 みんなのカメラで撮って、無事終了。それぞれの帰路へとついたのであった……。 |
第六幕 おわりに
ほんとうに幹事様方はお疲れ様である。あなた方がいたからこそ 今回の初OFFは成功したのだ。 ここに強い感謝の気持ちを述べておきたい。 そして参加された皆さん、お疲れ様&ありがとう。 第2回OFFが今から楽しみである……(にやり) |