進藤ヒカル(しんどうひかる) 本作主人公にして、一番の才能の持ち主。 祖父の蔵で見つけた、古い碁盤に宿っていた平安貴族藤原佐為 に乗り移られ、まったく興味のなかった碁に触れることに。 しぶしぶ佐為の言うとおりに碁を打ち始める。 しかしライバル塔矢アキラの出現と、その父塔矢行洋名人の影響で、 本格的に碁に興味を持ち始める。 性格はいたって単純。勉強苦手、ゴーイングマイウェイな男のコ。 そんな平凡なヒカルが、才能の片鱗を見せ始め、ぐんぐんと成長していくのが 見物。 佐為の言うとおりに打っていたときに、塔矢アキラに多大な衝撃を与え、 最初は追われる立場にあったが、ヒカル自身が打つようになってからは、 逆にアキラを追う立場へと変化する。 ビジュアル的特徴は、やはり黄色く目立つ前髪。校則云々は完全無視である。 また、毎回見せる「碁」に関する衣装も見所の一つかと。 | |
塔矢アキラ(とうやあきら) ヒカルと同い年で、名人塔矢行洋を父に持つ、これまた天才と謳われる 少年。ただし、話からみてもアキラは天才と言うよりは秀才に分類される 人物であることは確か。人一倍の努力がその実力を生んだ。 碁会所でのヒカルとの出逢いが、彼の碁人生を大きく変える。 はじめての挫折、そして囲碁への情熱。それは見ているこちらが 火傷しそうなほど熱い。特に、ヒカルを執拗に追い詰める様が すばらしい。純粋なる闘志のような。 性格はいたっておとなしく、温厚なお坊ちゃま。ただし、碁に関することについては激情をあらわにする。 ビジュアル的な特徴は、やはり丁寧に切りそろえられたおかっぱ頭。 この髪型は、幼少時から変わっておらず、察するに今だ母親にカット してもらっているのではないか。一瞬女の子かと見まごうが、 やはり目つきなどは幼くも男らしいものを持っている。 |
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藤原佐為(ふじわらのさい) ヒカルに降り立った、平安時代の碁打ちの亡霊。 囲碁の指南役として優劣を決する勝負において、相手の策略にはまり、 その任を解かれたあまりの無念に、入水自殺を図った。 だが『碁を打ちたい』がための思いが強く、江戸時代に虎次郎と言う子供 に降り、そのたぐいまれなる腕で後世に「本因坊秀作」の名を残すまでに 活躍するも、若くしてその命はつき、また再び眠りに落ちる。 晴らしきれていない無念「神の一手」を目指すため、ヒカルに降りた佐為は、 次々と現代の碁を習得して行く。 現代において最も「神の一手」に近いとされる塔矢行洋との出逢いは、佐為に 並々ならぬ執念を復活させた。この対決もまた、定められたもののようで 展開が面白い。 ビジュアル的にはもう美。その一言。アニメでは唇に紫の色も入り、艶っぽくなっている。性格は見た目と反して結構お茶目。碁馬鹿、といっても過言ではない。 | |
塔矢行洋(とうやこうよう) 塔矢アキラの父であり、登場時名人の称号を持つ 、今最も「神の一手」に近いとされるプロ棋士。 プロの威厳か、いつも落ち着き払っていて負けると言うイメージがまるで浮かばない人物。 曲がったことは許さない性格と見える。息子のアキラとは、まず似ても 似つかないが、小さい頃から碁をしこんだだけあって、父として 叩き込むべき心得や信条はきっちり受け継がれている。 ビジュアル的には、いかにもプロ棋士といった着物姿。これまた非常に よく似合っている。年齢はかなり高そうに見えるので、アキラは遅くに できた子ではなかろうか。奥さんはえらい美人で、若そう(単なる若作りかもしれない)。どこで出会ってどんな恋愛をしたのか、妄想は膨らむばかり(私もかろうじて乙女なんだと安心した瞬間)。 |
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緒方精次(おがたせいじ) 登場時9段のプロ棋士。ヒカルの立ち寄った子供囲碁大会で初登場。 ヒカルがつい佐為の指摘した盤面を口走ってしまった事件で、 あとでそのすごさに気づき、それからなんとなくヒカルを意識するようになる。 性格はとことんクール。ただし、これまた碁に関しては情熱的で、 上を倒したいと狙う様はさながら獲物を狙う獅子の様。 ビジュアル的特徴は、何か勘違いしてるんじゃないかと言いたくなる白スーツ。それではまるでホストだ。勿論他にも服はあるが、どれもこれも なんか微妙にダサい。あと、どうやらヘビースモーカーと見える。 女は切らしたことがなさそうだが、囲碁に勝るものなし。 とにかく女泣かせっぽい男性。 めがねキャラの特性である「はずすとえらい美男子」のルールはきちんと 守っている。 | |
筒井公宏(つついきみひろ) ヒカルがたまたま訪れた葉瀬中の文化祭で、囲碁の模擬店を出していた 先輩。囲碁部に人が集まらず、せっせと勧誘に励んでいた。 生真面目な性格で、それは気力にもそのまま現れている。 定石の本は手放せない、なんともずれた碁学生(笑)。 ヒカルと共に葉瀬中囲碁部を盛り上げていく存在。 頼りなさげだが、囲碁に関しては芯の強いところを見せる。 ビジュアル的には典型的なめがね君。 そのレンズの奥には、これまた可愛らしくくりっとした瞳が…。 うん、王道? |
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加賀鉄男(かがてつお) 葉瀬中将棋部在籍、碁も打てる将棋打ち(笑)。 過去、アキラと同じ囲碁教室に通っていた経験を持ち、 そこそこ強かったのだが、どうしてもアキラには勝てず、そのせいで 父親にも怒られ、ライバルと言うよりは敵のようにアキラを憎んでいる。 アキラとの1件は結構なトラウマになっている。 将棋に転向したのも、おそらくこの苦い思い出からであろう。 赤毛でつんつんで、しかも態度も横柄。いわゆる不良さん。 しかし碁を始めたヒカルにとって、兄に当たるような存在である。 口や態度は悪いが、なんだかんだで面倒見がいい。 中学生の癖に扇子なんか片手にかっこつけったらありゃしない。 でも似合う。似合うんだこれが。 | |
藤崎あかり(ふじさきあかり) 主人公ヒカルの幼馴染。何かとヒカルにかまってくる、可愛いコ。 だんだんと囲碁に惹かれ、はまってゆくヒカルをすぐ隣で見つめながら、 健気に後をついてゆく典型的ヒロインである。 連載第1回から登場し、今もその位置は崩れていない。 とにかく碁に夢中のヒカルにも、ここまでじっくりと見守ってくれる 女の子がいるのはかなり幸せモノであるといえる。 基本的にオーソドックスな美少女で、髪も長く、体型もすらっとしていて、 将来が楽しみな子。明るく朗らか、碁や塔矢にばかり夢中なヒカルを どうやら好きらしいところぐらいか、欠点は。 |
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三谷祐輝(みたにゆうき) ヒカルと同じく葉瀬中に通うネコ目の少年。 かなりすさんだ囲碁生活を送っていた、けっこうなひねくれ坊主。 しかしその腕は確か。碁会所で大人相手に賭け碁をするなど、 いっぱしの度胸まで兼ね備えている。 ビジュアル的な特徴は、外側にくるくるとはねた、オレンジ色のくせっ毛。 性格そのままあらわしているかのよう……。でもそこが可愛かったりもする。 | |
和谷義高(わやよしたか) ヒカルと佐為にネット碁を通じて出会った、「zelda」の正体。 日本棋院の院生であり、森下9段の門下生。 ネットに潜む「sai」がらみで登場し、それ以後ヒカルと 最も関わってゆくこととなる。 出会ったときにすでにプロ試験挑戦3年目であり、早期から 囲碁のプロを目指し、経験をつんだ、若くとも実力のある 少年。ヒカルの出現により、最初はバカにしながらも、 同じく院生の伊角と共によく面倒を見るようになる。 髪の毛はつんつん、微妙に加賀とキャラがかぶりながらも、 その地位は不動に。ヒカルをプロの道へと導く一人ともいえる。 どちらかというとやんちゃ坊主タイプで、勉強は嫌い。 ただし碁にかける情熱は周囲には負けない。 精神的な強さも兼ね備えた、立派な碁打ち。 |
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岸本薫(きしもとかおる) 中学生囲碁のTOPレベルを誇る、海王中囲碁部の部長を務める。 冷静沈着、眉目秀麗、まさにおぼっちゃま学校の優等生。 塔矢アキラの入部により浮き足立つ部のことを考え、 塔矢に厳しい忠告をするなど、しっかりとしたまとめ役としての 能力を持っている。 もちろん、名門囲碁部の部長を務めるだけあって、碁の腕は 優れている。幼い頃からならしていた三谷をも、あっさりと 破った。しかし、やはり塔矢にはかなわない。実は それなりの過去を持ち、上を目指すものの厳しさも身にしみて分かっている。 とても中学3年とは思えない落ち着きぶりと、その容姿。 眼鏡を外したとき、ほんの少し子供らしさが見える 面立ちを見せはするものの、仕草から行動まで、すべて大人じみている。 | |
市川さん(いちかわさん) ヒカルとアキラがはじめてであった碁会所の受付のお姉さん。 意外に脇キャラなりにも、末永く作中に登場するつわもの。 アキラを特に可愛がっており、車を使っていろいろと送り迎えを してやるなど、尽くし方がまたいじらしい。 推定年齢20代中盤か。短めの髪と、童顔が特徴。 ピアスもするなど、一般的な女性のたしなみを供えた、 大人の女性である事は確か。アキラはなびくかどうか(謎)。 |